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趣味とか日常とか、不定期更新でお送りします。


by denashi
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メルヘンチックだと思われても構わない

たまには重い話もしたっていいじゃない。







今朝、出勤しようとしてシャッターを開けて車に近づいたら、

視界の脇でもぞもぞと動く物体が。

はて?と思って見てみたら、燕の雛が落ちてる・・・


驚いて思わず歩み寄ると、警戒したのか小さく鳴く雛。

何の考えも無しに少し触れて、「これで自分の臭いがついたら親に見離される」と気付き、

慌てて手を離し、さてどうしたものかと思案。



ここで一つ思ったのが、昨日帰ったとき、ちょうど親燕が飛び去ったところで、

このままシャッター閉めたら雛だけ取り残されるなーと思って、

シャッターをほんの少しだけ開けておいたんですよね。


ところが今朝来たら、そこには完全に閉まってるシャッターが。

閉めた人は悪気は無いんだろうけど・・・_| ̄|○



ということは親は車庫から締め出されたわけで、

慌てて車庫の外に出て周りを見渡すも、雨のせいか親燕が見当たらない。

そして巣を見上げると、そこには一匹のでかい燕が。・・・親?雛が育った?

雛が育ったとしたら、この落ちてる雛はだいぶ小さいし、

ひょっとして発育不良による育児放棄・・・?


どうしようかと散々悩みましたが、悩んでも自然界のことなのでしょうがないし、

下手に手を出すのもマズイと思って、出勤しようと車の中に入ったところ、

サッと車庫内に親燕×2が入り込んでくる。どこにいたんだアンタら。(´・ω・`;)


出勤中の車内で、私はなぜか当惑していました。

雛が落ちた原因はわかりませんが、事故で落ちたとしたら、

ああいう場合、極端に手を出すか絶対に手を出さないか、

つまり動物病院に連れて行くか完全に無視するか、どちらかしか手は無かったと思います。

しかし私、二度ほどとはいえ触れてしまった。それなのに放置した。

あれで自分の臭いがついて親燕に見放されたら・・・


そんな悩みも仕事の忙しさでいつの間にか記憶の彼方へ、

仕事の後新車関係で書類を調達したり、届けに行ったり、

結局帰ってきたのは6時半頃。

車庫を見て、咄嗟に今朝の出来事を思い出しました。


轢いてしまわぬよう、一度車庫の中を覗いてから車庫入れ。

雛は既に虫の息でした。


なぜ目立った外傷もないのに、1日でここまで弱ったのか?

真っ先に考えたのはこの暑さ。

そんな中車庫の中に丸1日放置されれば、人間でも死にかけるのは当たり前。

親燕の世話があれば生き延びることもできたかもしれませんが、

そもそも下に落ちた雛を親燕が持ち上げることができるのか、

それについて深く考えなかったことを後悔しました。


動物病院に連れていくことも考えましたが、

行きつけの動物病院で燕を見れたかどうかが不明だし、

そもそも今にも目を閉じそうな雛を見ていると、

既に絶望的なのではないかという不安が持ち上がり、

結局のところ、私にできたのは雛を車庫の外に出して日陰に移動させたこと。

ここまで弱ってしまったら、親燕も諦めていると思っていいはず。


しかしその日陰に移動させたのも、結局のところ私の都合なんですよね。

要するに、車庫の中で死なれてしまえば異臭も漂うし、虫も沸くから、

それは困るということで移動させただけです。

ハッキリ言って、結果的に外に出したことで追い討ちをかけただけにすぎないと思います。



自分の行動で一匹の雛を殺してしまった気がしてなりません。

しかし今朝の時点で会社を遅刻するなり休むなりして動物病院で見てもらうとなると、

自然界へ返すには大人に成長するまで面倒を見ないといけない。

なのに家には鳥の天敵、フェレットがいる。


完全に無視を最初のうちで決め込んでいれば、

あるいは親燕が何らかの方法で助けたかもしれないし、

私が手で触れたことで親燕が見捨ててしまったかもしれない。

元から育児放棄だとしたらそんな可能性も打ち消されますが、状況的に全く見抜けなかったです。


とにかく、後悔と自己嫌悪が残る1日でした。_| ̄|○
by denashi | 2010-06-29 19:04 | 短文